昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

平和

愛の国では、誰かを裁くことなく、許すのです、と、純真な目で語る裏では、至極純粋に悪逆非道なことが、正義や愛の名の下に、大切な犠牲なのです、と、声高らかに叫ぶ少女、歪んだ快晴から生まれたファシズムに寄り添う市民たちの無気力さに逆らい、些細な出来事から、諍いが生まれ、諭すことなく、突き進む軋轢により、圧壊した出来事たち、正義が、正義であることを、放棄しない限りは、ここでは、立場や権威なんかのために、躊躇わずに切り捨てたり、切り刻まれたりするのであるし、あらゆる偏見は、変化を求めずに、誰かを檻の中に入れたり、異物感を感じたり、かんじんかなめなものすら、メカニカルなものに支配されるのを恐るがあまりに、アナクロニズムに浸ってばかりいる。どんどん老けては行くが、老けることも、そんなに悪くもないものであるし、短絡的な批判の声が、ノスタルジーを破壊して、詩的なものを消費している女神や、補完され続ける動機や、きな臭い悪路を進み、荒んだ命に入り組んだ意味が、基盤を傷つけ、すべては、うやむやになり、憎しみばかりが積み重なり、退廃的な罪が生み出す憎しみに寄り添う連中が支配する退屈なネットワークにより、粘り気がうまれ、漂う意識は、陰鬱な狂気に汚され、今に快活さを失う寂寥たる甘美、微細なイメージに虜になり、塗り替えられるだけの日々から歪な試練から破滅に追いやられるだけの成否から解放され、散漫な動機から疎外されても尚、はびこる悪意を超越して、たゆたう清雅にもつれる陽の光を浴び、あらゆる制限を飛び越えていく。狂気に張り付く意図、戦列から外れて、裏街道を歩き、排斥されるだけの日々を翻し、自己に帰り着く。