絵筆のような植物をぼんやりと眺めながら、焦熱させる思い出たち、確かなものなど、現実には存在しないと、自棄になっている人々や、言葉を忘れてしまった猫、高揚感に守られて生きる私、数々の自覚により偏りが生まれたジレンマ、浄化されていく思い出、くたばるだけの忌々しい現実を加工するための工場で働く親たち、収入源を絶たれ、度重なる苦しみや、エゴにより遠退く幸せの道具として、偶然に住まう君たちの隔世遺伝や、イデオロギーや軋轢、短絡的な同化により、同じような道化を生むだけの接続が延々と続き、混濁していく意思は、短絡的な思いの中で加速していく君たちの面影、空疎な自分に補完されていく慈悲、貧相や予感に入り込む悪意、重要なものすらなく、ただ、すらすらと嘘をつく口、空席を埋めるための互換性や、制度の中で錯綜する動機、集約された約束が傷になって、血が流れても、すぐさまかさぶたに変わるし、君の痛みも癒えるだろうし、ここで語られる言葉に騙されないようにして、主体性が謳う幼稚な闇がまさぐる偶像を打ち倒して、偶然が謳う関係性や制約なんかにも、踊らせられないようにして、前頭葉に突き刺さった、破瓜型の熱情が、散漫な地球を破壊して、ハウリングする罪なんかがだれかにまたニセモノの罪を被せるまでの軌跡。
