昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

社会の終わり

正気を失った人々の無垢な表情、たじろぐ青春の形状、天界にひそむ形而上的な恋の骸、幽霊たちの社会性が制圧する空疎な複製物、理想論的な滑落から、枢要な儀式の嗚咽、地位を確立するために数々の試練を携え、明日を恨むだけの幼稚な輩、血に飢えた夏と、…

鶏鳴

啓示のような言葉、残りわずかの命の白々しさに息も絶え絶えで、もだえる隙間にこぼれる陽の光、乾いた血がつがいになり、不確かな存在を確かにし、境界線を持たない君がもつれる関係とは、依存するか、大嫌いになるかの間から背反できずに、脱価値化の間で…

干渉

結末を縁取るマスク、空虚な結合を終える物質たちの分け目から生まれるイデオロギーにより圧死した未来と主体性、制圧され続ける行き先から保たれる所以に引き伸ばされていく価値のノスタルジー、引き取られる今が儚く調理されて、うごめく真実が解き明かす…

手なずけられない獣

朦朧とする意識の砂漠、蛮声が嬲る大地の荘厳な欠如、あらゆる悲しみの凡庸さを手懐け、うたかたに迫る凄艶な月日の白さに委ねる思いのぬかるみ、有用な静寂の殺伐とした物陰、幻影を説き伏せる鳥たちの消耗品たる人類には、保つべきものすらなく、もたらさ…

愛でる

花のカーテン超えて、気まぐれな猫が愛している寝床に帰る。乖離して行く不確かな場面、言葉もないがしろにして、定められた思いを超越して、散漫な意識がすなどるだけの過程をひるがえして、自由気ままに飛び出す先には、責任やら、誰が座る席などもなく、…

秋雨

太陽の内側で孕む汗、記憶は星の香りを伝え、端々にはいろんな色が投げかける苦痛を証拠に、この命は引き伸ばされているのか、と惰性で天をアイスクリームを舐めるみたいに嬲る隙間から溢れる雨が、まだまだおぼこく、やせ細った木みたいな連中が支配するこ…

化粧

老いぼれた夢につまずく君、豊かさの象徴である代用品たる身体を蝕む月日の怒り、憐憫を携え、安易な等位により、私たちは多目的なものに考えを占領され、些細な出来事に空爆されて、悲観的な動機に干渉する先々で対立を深めては、疲憊し続けるだけの過ちも…

しあわせ

思いの残留物をも消し去るガンマ線バースト降る故郷、忘却の中では、名付けられたものは消失したままで、名残のようなものの中を彷徨う泡沫、バラバラになった退嬰的な獣たちの論理、茫漠たる凡庸さを指図する者たちが用いる匕首により屠殺される鳥の鳴き声…

元凶

病気の星が超新星爆発を迎えて、流行る星の病、顔の半分が粒子状になり、眼球は小惑星に変わり、宙に浮いている。みんなが同じくらいに狂っていたならば、この世界もすこしはマシな選択をして、さらなる飛躍をしたのにな、と星の病に苦しむ少年は、もうすぐ…

凄艶

降り注ぐ陽光と絶え間ない多幸感、支離滅裂な世界をバックアップしても無意味だから、次々とまっさらにする。スキップする思い出の先々、解離する機械たちの高尚さを伝える香水の香り、理解とは散漫なものの中で形成されたニセモノの価値なのだ、と名付けら…

喜びの味

キングストンでの夕焼け、ルーツロックレゲエが打ち出す悠遠、雲に移るピンク色した普遍性、サフランライスを食べながら、なごむ瞬間や、変な色の歯磨き粉で磨く歯がよろこぶ音や、肥大化する恋が悲観的な災いを吐き出す白痴な夜が連れ出す卑劣な彼女たちの…

たどたどしい風景

世界は真っ暗闇の中で、クリスマスをすごしている。不満足そうな言葉がマントラみたいになびく夜、邪推する君の数多の信仰的な秩序を巻き取るコイルの音だけが、キーキーとうなる。ただれた日曜日をアイスクリームの上に乗せて、世界を牛耳るための腕輪をつ…

散漫な帰路

彼女はすべてと同調する。どの感情とも同一化し、蜻蛉で出来た竜巻、なまめかしい絵画の青々とした感情、浄化すべき今に立ち込める雰囲気が、生きた心地すらも喪失して、相互する意識を統合させ、うごめく真理が実像を破壊して、崇めることを辞め、誤る日々…

誰でもない何か

私たちの自由は、誰にも奪われるわけもなく、その場で連呼される苦しみに支配されるわけもなく、分け隔てることもなく、その場で受け入れ、受け取るものが、正義をも乗り越えて、犠牲になるわけでも、犠牲にするわけでもなく、私たちは、ただ私たちであり続…

神々しい轟音

身の毛もよだつような獣が住まう夜、意識にひざまずく彼らは依然として脆く、他者から知識を借りては、あたかも自らの力のように思い、横暴に世界を支配し続けている。システマチックな結婚により汚れた夜、気配を攪拌させ、この世の汚穢を消し去るための理…

弾ける

ずっとじっとして、はじめから交わる。もうまじめにこの世界などは、世界と名付けられた途端に、誰かに手なずけられ、健気さを損ない、誰かの行いに言いなりなだけの従順さを武器にして、世界を滅ぼしたのだ、と何もない閉塞的な宇宙では、喜びすらもないか…

薄利多売

革命とは、単に人を貶める行動になりさがり、名ばかりのものを持ち上げ、自らの正当性を謳うばかりである。革命とは、ひとときの快楽であり、過ぎてしまえば皆すべて忘れ去り、同じような歴史を似たように繰り返す。何も学ばないのが人間であり、人間など期…

潰瘍

粘着してくる絶え間ない傷跡に閉ざされた彼女のベランダ、あらゆる造語を閉じ込めたペンダント、神経質そうな彼女の冷たい視線を対価に見合うだけのものに変えようと蠢くシンドロームや、トローチがカラカラ鳴る口内という宇宙から産まれた私たちは、なにに…

戦々恐々

退廃的な者どもの愛のどれもが奴隷的なもの、物事のほとんどはモコモコであるか、ぬかるみのようなものを下に敷き詰め、誰かを歩きにくくさせる。延々と継続された命が易々と消費されてゆく秋がチカチカする午後、折れた日差しが擦り寄り君が突き刺した痛み…

なだらかな思い

口ずさむ歌は修羅を煽る歌、滞る面影に、怠惰な夏、滑落した意識は無名の時を超えて、恬淡になだらかな月日を応用しては、混濁した意識が季節を乗り越えて、延々とめぐる意識の波形が経過してゆく意識の軋轢に咎められることもなく、言葉の端々に生まれる豊…

正義も潰えた季節

朴訥な休日の汚穢、日記にこぼれた苦い薬、魂のぬけた蝉の抜け殻に詰めた夢、綻ぶ四季な習う雨、ゆだねた記憶の値段をつけるだけの業務の嗚咽嬲る先、豊かさとは、ゲーム感覚で消費されるためだけに、存在とは明確になり、そこで与えられたものなどは、増え…

大気圏を突き抜けるほどの愛

腐ったニューロン、排除の論理と、乖離してゆく明日、行方不明の心、収まらぬ衝動、諸悪がごうごうとうごめく。意識の寝ぐらに帰り着き、無意識の中でうごめく必然的なものに反して、自らが選んだものを愛する。夢の中の君を愛でる先には、存在自体の不確か…

ふかふかのアルカディア

ヘルダーリンの塔を突き抜け、上空浮かぶ紊乱なパルテノン神殿を破砕し、原始宇宙の塵芥に包まれながら花を咲かす。尊厳があったとしても、その尊厳を許さぬ人間ばかりだし、そのような世界での人気取りなんか空疎なものだ。シモーヌヴェイユの涙で出来た優…

束縛された自由を解き放つ言葉

自分の内側で終わる夏、蝉の音が耳鳴りのような音が終わり、少女が詩的な涙を流し、心が乱れることにより、大気が不安定になり、止まない雨を降らす。モラルもなく、吸い込む日々にめり込む思い、ことごとくの尺度を超越して行く観念を折り曲げては、たちま…

似通っているだけの世界

ヒリヒリする夏の終わり、憎しみをかかえたニセモノの国民たちが滾らせる思いが今を麻痺させ、間違いなどを謳う鈍麻な感情が、貪婪なものを引き出す。刺し違えた後に降る血の雨、戦争の味、餓死する孤独な背広たち、あくなき探究心により、悪魔的なものを育…

ハレーション

意識の片割れを拾い集め、日和るだけの日々に別れを告げ、縦断的に迫る自意識過剰な連中に支配されずに、芝居をやめ、自らが選んだものにがんじがらめにすらならず、ならず者のままで、我儘に、ままならぬ日々をすなどるだけの馬鹿な奴らの悲劇に参加せずに…

フラクタルな夏

ニキビだらけの布団をよじ登り、不確かな電源をつけて、倦怠感をかかえた不自然であいまいな身体に別れを告げ、定期的に襲う雷雨に見舞われながら、遥か無知で独善的なイイネに吐瀉物を撒き散らし、最後の最後にはニヒリズムに支配されて、容赦なく降り続く…

貧相な正義をかかげていい気になるな

やがてくる朝は淫ら、だ。君の嫌いなスカートの色とノスタルジー、普遍的な情事の清潔さにはウンザリしたのさ、と諭す原理は、誰かを手なずけるためだけに嘯かれた言葉が、いたずらに讃称された日々がひび割れて、時代をあやめる先々には、途端に苦しみを解…

ふやけた朝に肥大化する呪い

あらゆる悲劇を加速させるだけの世界に対して向けられた銃口、マガジンには銃弾は残り、三発、絶対に世界を仕留めるための二発と、自らに介錯をほどこすための一発、退路を断ち、大義を放棄して、屠られるだけの身体にも、たちまちに現れる希望を生み出すた…

あまりにも暑い日の定め

俺の女は全部死によったし、そこで居らんくなったら、その人は夏の中で表示されなくなって、季節は経済を破綻に追いやるし、暗澹とした君の彼も夏の日差しに溶けてしまった。末端では凍りついた夏が磔にされ、飛べない翼でバタついている。管理は強まり、消…